医師の基本はやはり、今日のように医療が多様化、複雑化、激動化してきている中でも陳腐なセリフで恐縮ですが「患者ありき」かと存じます。ますます医療が「サービス業化」している中で、「お客様は神様化」してきている感じがします。
医師の人物・経験などが、一般的には問われるのですが、その他に民間医療機関の経営マインドを理解できるかどうか、経営サイドに協力的な姿勢があるかどうか等も問われていくような気がしています。本当に、今日の病院経営はますます困難さを極め、今までの経営手法では全く採算が取れない状況に追い込まれております。療養型病床群(老人病院)は廃止の方向に向かい、精神科病院は保険点数の圧迫を受け、救急病院(一般病院)は更なる医師数・看護師数の増員を求められ、平均退院日数の短縮化、紹介率アップ、救急車の台数等沢山のハードルを設けられて、このまま生き残れるか廃院かの危機に追い込まれております。更に、医療機器の高度化、複雑化、高額化等に、混合診療、東洋医学、機能性食品、専門医制度、医療事故と医療訴訟、診療所開業ラッシュ、株式会社参入等の問題のほかに、医療と福祉の垣根の撤廃、融合化を受けての訪問診療、老人中間施設の複雑化、有料老人ホームラッシュ等と、かくも医師を取り巻く環境は激変しつつあるのです。
医師にとって、未曽有の、恐らく初めての多難な時代に生き残る基本とは「患者さんを大事にベストを尽くす!」ことに帰着するかと存じます。そして経営マインドを少しでも持っていただけると助かります。
先日も、とある民間病院より勤務医の依頼をいただいたのですが、希望される医師のタイプを伺ったところ「明るく楽しい人がいい!」とのことで思わず笑ってしまったのですが、本当にそのような医師が沢山存在していただけると、弊社のコンサルタント業も明るく楽しいものとなるでしょう。
多忙で沢山のストレスの中におられる医師の方にハードなお願いですが、基本は昔と変わらないと思っております。